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ガスコンロの魚焼きグリル「水なし」「水あり」の違いを解説

更新日:4月18日

魚焼きグリルを使う際に、グリルの「水あり」「水なし」タイプの違いについて疑問をもったことはありませんか?今回は魚焼きグリルの「水あり」「水なし」の違いについてお伝えしていきます。


魚焼きグリル

魚焼きグリルの水あり・水なしの見分け方

グリルの水あり・水なしを見分けるには、グリルの焼き網の下にある受け皿を確認してください。そうすると「水あり」の場合は「水を入れてお使いください」の表示があり、「水なし」の場合は「水を入れないでお使いください」と表示がされています。


魚焼きグリル「水あり」の解説

水ありグリル皿

【使い方】

グリルの水ありの場合は受け皿部分にお水を適量いれてから使用します。


【なぜ水を入れるの?】

受け皿に水を入れる理由は、高温になったお魚などから油が庫内に落ち、その油から発火して火災につながる恐れがあるため、お水を受け皿部分に入れて発火を防止する為お水が必要となります。


【メリット】

  1. 食材の水分を保持: 水を受け皿に入れることで、調理中に水蒸気が発生し、食材の水分を保ちます。特に魚などの水分が少ない食材を調理する際には、水蒸気が乾燥を防ぎ、食材のジューシーさを保つ効果があります。

  2. 煙や焦げ付きの防止: 水蒸気が立ち上ることで、調理中に発生する煙や焦げ付きを抑える効果があります。特に油を使用する調理や高温での調理時には、水蒸気が煙や焦げ付きを和らげる役割を果たします。

  3. 調理の均一化: 水を受け皿に入れることで、調理中の熱が均一になります。食材が水蒸気によって包まれることで、熱がより効率的に食材全体に伝わり、焼きムラを防ぎます。これにより、調理結果が均一で美味しい料理を作ることができます。

  4. 清潔さの維持: 水を受け皿に入れることで、調理中に食材から出る汚れや油が受け皿に溜まります。これにより、食材の汚れや落ちた食材が受け皿に溜まり、調理後のお手入れがしやすくなります。また、水を入れることで受け皿内部の汚れが軽減され、清潔さを維持しやすくなります。

  5. 安全性の向上: 水を受け皿に入れることで、調理中に食材から出る油が受け皿内に溜まり、油が燃えるリスクを軽減します。また、水蒸気によって調理中の火力が安定し、誤って火災を引き起こす可能性が低減されます。


【デメリット】

  1. お手入れが煩雑: 水ありタイプの魚焼きグリルは、調理時に受け皿に水を入れる必要があります。そのため、調理後は受け皿の水を捨てたり、洗浄する手間が発生します。特に水がこぼれた場合や受け皿が汚れた場合は、手入れがより煩雑になります。

  2. 清潔さの維持が難しい: 水を使用することで、受け皿内部には水垢やカルシウムなどの汚れが溜まりやすくなります。これらの汚れが付着すると、清潔な状態を維持することが難しくなります。定期的なメンテナンスが必要となりますが、水垢やカルシウムを完全に除去するのは容易ではありません。

  3. 煙や匂いの発生: 水を使用することで、調理中に水蒸気が発生し、それが煙となって立ち上がります。特に油を使用する料理をする際には、水蒸気と油の組み合わせが煙となりやすく、キッチン内に不快な匂いを発生させる可能性があります。

  4. 調理結果に影響を与える可能性: 水を受け皿に入れることで、調理中に水蒸気が発生し、食材にかかる熱が均一になります。しかし、水の量や温度の管理が難しい場合、調理結果に影響を与える可能性があります。特に焼きムラが生じたり、食材の火加減がコントロールしにくくなることがあります。

  5. エネルギーの無駄遣い: 水を加えることで、調理に必要なエネルギーが水の加熱にも消費されます。そのため、水ありタイプの魚焼きグリルを使用する際には、余分なエネルギーが消費される可能性があります。


魚焼きグリル「水なし」の解説

水なしグリル皿

【使い方】

受け皿にはお水を入れずに軽く油を焼き網に塗ります(このひと手間が焼き網にくっつきにくくするポイント)その後中火で熱します。グリルが温まったら食材を入れて調理を開始します。


【メリット】

  1. 清潔さと手入れの容易性: 水なしタイプの魚焼きグリルは、受け皿に水を入れないため、油や汚れが水に溶け込んでしまう心配がありません。そのため、お手入れが簡単で清潔さを保ちやすくなります。受け皿の洗浄も水なしタイプでは水を使用しないため、水垢や水滴跡などが残りにくくなります。

  2. 調理時の煙や匂いの軽減: 水なしタイプの魚焼きグリルは、受け皿に水を入れないため、調理中に食材から出る油が受け皿に溜まりにくくなります。その結果、煙や匂いの発生が抑えられるため、キッチン内の空気を清潔に保つことができます。

  3. 熱効率の向上: 水なしタイプの魚焼きグリルは、受け皿に水を入れないため、水蒸気による熱の効果がなくなります。そのため、食材との直接的な熱のやり取りが増え、調理効率が向上します。特に高温での調理や素材の熱の伝導が重要な場合には、水なしタイプが有利です。

  4. 調理のバリエーション: 水なしタイプの魚焼きグリルは、受け皿に水を入れないため、調理の幅が広がります。水を使用しないため、水分を含んだ食材や蒸し料理なども調理することが可能です。そのため、様々な料理を楽しむことができます。


【デメリット】

  1. 煙や焦げ付きの発生: 水なしタイプでは受け皿に水を入れないため、調理中に食材から出る油が受け皿内に溜まりやすくなります。これによって、油が煙となって発生し、焦げ付きや揮発性の高い物質が発生しやすくなります。特に高温での調理や油を使用する場合には、煙や焦げ付きが顕著になります。

  2. 調理中の火力不足: 水なしタイプでは受け皿に水を入れないため、水蒸気による熱の効果がなくなります。そのため、調理中に食材から出る水分や油が直接受け皿に落ち、火力が直接影響を受けることがあります。これにより、調理中に火力が不足しやすくなり、焼きムラや調理時間の延長などの問題が生じる可能性があります。

  3. 清潔さの維持が難しい: 水なしタイプでは受け皿に水を入れないため、調理中に溜まった油や汚れが直接受け皿に付着します。これにより、受け皿の汚れが直接焼き付きや固着するため、お手入れが難しくなります。特に油が焦げ付くと、取り除くのが難しくなり、清潔さの維持が困難になります。


水なしで安全なの?

上記でお水を入れることで火災予防をするとお伝えしていたので、水なしのグリルにする事が心配になったかもしれませんが、安心してください!最近のコンロの「水なしグリル」には下火バーナーに「整流板」を付けることで、熱はグリルの受け皿より上部に流れ、受け皿には冷えた空気が流れ高温になる事を防いでいます。この「整流板」を取り付けたことで、今までのようにお水を入れた時と同じ効果得ています。

さらに整流板を入れたことでお手入れ性も向上しました。なぜお手入れ性が向上したのかというと、受け皿が整流板によって高温にならなくなったので、高温に弱いコーティングを施した汚れがこびり付きにくい素材を受け皿に使用する事ができるようになりました。これにより水なしで便利になり、さらにお手入れ性も向上させることもできました。


水なしで臭いとか煙が出るのでは?

スモークオフ機能

水なしにする事で発火予防についてはお伝えしましたが、次に心配になるのはお水で予防されていた「臭い」と「煙」ですね。もちろんよこの2つも対策がされています。

メーカーが開発した「スモークオフ機能」*¹があれば排気口を煙が通る前に煙専用バーナーで臭いと煙を焼き切るという機能があります。

この機能によってグリルで調理した時の臭いも煙も大幅にカットする事ができます。

*¹スモークオフ機能は各メーカーによって名称が変わります



まとめ

以上がグリルの「水あり」と「水なし」についての説明となります。

現在発売されているコンロの多数は「水なし」のグリルとなっていて、今後はもっと「水なし」グリルが標準となってくると予想され、機能やお手入れ性もよくなっていくと思われます。

これからコンロをを交換しようと思っている方には、私はやはり「水なし」グリルの商品をオススメします。

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